【改めて考えてみよう】テクニカル、アノマリーが効く理由とは？

こんにちはFXトレーダーのNaOH（@forexwiller）です。

今回は、今回はなぜテクニカル分析が有効なのかについてお話ししたいと思います。

FXを始める際に、皆さんはテクニカル分析についてたくさん勉強したと思います。しかし、こんな風に思ったことはありませんか？

と考えることがあるかもしれません。

そこで今回は、そんな素朴な疑問に対する私なりの答えを書いていきたいと思います。

まず最初に言っておきたいのは、テクニカル分析は無駄ではないということです。

世の中には相場がランダムに動いているとか何とか否定するような言い方をする書籍も多くありますが、大丈夫です。

少なくともFXでは効果があると断言できます。

今回はそんなテクニカル分析について、なぜそのようなことが言えるのかについて詳しく解説したいと思います。

そもそもテクニカル分析とは？？

テクニカル分析とはずばり、過去の値動きをチャートで表して、そこからトレンドやパターンなどを把握し、今後の株価、為替動向を予想するものです。

チャートは取引（投資行動）の結果としてできたものであり、過去にも似たようなパターンがあれば、将来も同じようなパターンになる可能性が高いと予測されます。

例えば、三尊という山が三つできた形ならば、価格は下に行く可能性が高いというように、多くの場合、その可能性が高いという経験則だったりもします。

テクニカル分析がなぜ適用されるのか、その有用性を理解するためには、まず相場の価格が変動する大原則について理解する必要があります。

相場とは、価格の変動であり、その価格は需要と供給のバランスによって決まります。

要するに、買い手と売り手のバランスです。

買い手が多ければ価格は上昇し、売り手が多ければ価格は下落します。

これは経済学の基本的な原則であり、日常生活でも身近なものの値段の変動と同じです。

たとえば、野菜の需要が増えると価格が上がり、供給が過剰になると価格が下がるといった具合です。

これがFXにおける価格変動の仕組みです。

為替レートは、国や銀行が金利を変動させることや、政治的な出来事によっても影響を受けます。

通貨の価格は、ファンダメンタルズや経済指標によって動くことがよくあります。ファンダメンタルズとは、経済成長率や物価上昇率などの経済的な指標のことです。これらのファンダメンタルズが価格変動のきっかけとなり、価格が大きく動くことがあります。

たとえば、次のチャートを見てください。

重要指標の直後だとこのように、価格が急変動してしまうわけですね。

なぜこのような重要指標の時に価格が大きく変化するかというと、FXトレーダーが重要指標の発表時に価格が大きく動くということを知っているからです。

重要指標が発表された後、トレーダーは一斉に

と思うわけです。

多くのトレーダーがそう思い、FXで大量の通貨をトレードすることによって大量の通貨が市場に売られたり買われたりすることによって、指標によってチャートが大きく動くのです。

なので、重要指標によって価格が変わるというよりも、重要指標によって多くのトレーダーが取引をすることで、市場の通貨の価値が大きく変動するというのが正しい理解ですね。

チャートの向こう側には多くの人間がいるということを改めて認識しておきましょう。

テクニカル分析は、チャートの向こうの人間！？

なぜテクニカル分析が機能するのか、その理由を理解するためには、価格変動が投資家心理に深く関わっていることに注目する必要があります。

相場は世界中の投資家の意思決定が反映されているため、相場は多くの人間の意思によってできた集合体です。そのため、変数が多く、不規則な動きをするので、よく相場は生き物のようなものとも言われます。

そして、人々の心理は普遍的な癖や行動パターンなどを持っており、これらのパターンはチャート上に現れることがあります。

テクニカル分析はこのような癖やパターンを分析し、価格動向を予測するのに役立ちます。

実際に、テクニカル分析が通用する原理や原則をいくつか見てみましょう。

たとえば、人の心理は急に変わることができません。そして、相場の多くの参加者が同じ方向性に価格が動く状況では、その流れを止めることは難しいです。したがって、価格は過去から現在にかけての流れを引き継ぎながら未来に向かって動く傾向があります。

このような一方向のバランスが続く状態をトレンドと呼びます。

トレンドが形成されると、それを変えることは簡単ではありません。

。

なぜトレンドというものが起こるのか？？

人は合理的な判断をすることができないため、他の人が利益を上げているからといって、それに続くこともあります。これが群れの心理です。

相場が一方向に動き始めると、それに沿って仕掛けることが有利になります。

つまり、トレンドができてしまうと、その方向に向かって仕掛ける方が優位性があります。

初心者トレーダーの中には、価格が上がりすぎたからといってすぐに売りや逆張りに転じる人もいますが、実際には常にトレンドに沿って行動することが重要です。

また、人は連続して何かが起こると次も同じことが起こると考えがちです。

相場もパターンを学習する生き物であり、過去のパターンを参考にして動くことがあります。

例えば、過去数年間ドル円相場が1ドル100円で跳ね返った場合、次も同様のパターンが起こる可能性があります。

このようなパターンをチャートから分析することが、テクニカル分析の目的です。

その他にも、トレンドラインやダブルトップ・ダブルボトムなど、人の心理状態からなる普遍的な値動きのパターンを利用して予測します。

まとめ

テクニカル分析がなぜ効くかと言われると、多くのトレーダーがその形を意識してやっているからに過ぎません。FXというのは結局のところ、相場参加者による多数決であり、「多数派が勝つという」だけです。

なので、テクニカルを勉強する理由は、多くのトレーダーが認識しているチャートの値動きというのをしっかりと記憶していくということです。　

テクニカル分析が効く理由というのは、難しいことは何もなく多くのトレーダーがそこで、その方向に対して動くようなエントリーをしているということに過ぎません。相場をテクニカル分析が動かしているのではなく、テクニカル分析を行っている人が多いから、相場もそこに乗じて動くというわけですね。

FXにおいて大切なことは、そのような相場の動きに対して有効な一手を知れるように判断する相場観を養うということが一番大切なことです。

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