皆さん、こんばんは。
FXトレーダーのNaOHです。
今回は、トレンド系のテクニカルツールEMA(指数平滑移動平均線)についてお話ししようと思います。
この難しそうな名前のツールは、FXトレーダーにとっては利益を稼ぐために一度は触れることになると思います。
もはやFXトレーダーにとっては欠かせない相棒と言っても過言ではないレベルに浸透しています。
しかし、どんなテクニカルツールにおいても、テクニカルツールには調子がいい時と悪い時があります。
当たり前ですが、すべての相場に対して有効に左右するFXツールというのは存在せず、EMAにも当然弱点というものが存在するわけです。
だからこそ、一つ一つのテクニカルツールの力を最大限に活用するためには、必ず相場状況を正しく把握することが欠かせません。
EMAとは?
まずはじめに、EMA(Exponential Moving Average、指数平滑移動平均)は、テクニカル分析でよく使用される移動平均の一種です。
EMAは、価格データの指数加重平均を計算しています。
一方、SMAは過去のデータをすべて平等に扱い、平均を算出します。
つまり、過去50日間の価格データの合計を50で割ることで、平均を得ます。これは過去のデータ全てを同じ重みで扱うため、昨日であろうが1ヶ月前であろうが関係なく、全ての値を平等に扱います。
対してEMAは現実主義です。直近のデータを重視し、平均値を算出する際には50日前のデータよりも前日のデータに少し重きを置きます。
実際にチャートで比較してみましょう。まずは分かりやすいように、SMAとEMAともに平均日数が50日間という長めの時間軸で表示してみましょう。
EMAの方がよりロウソク足に敏感なのが、わかるでしょうか?
同じ日数で平均値を出しているにも関わらず、EMAは直近の価格を重視しているため、よりローソク足の動きに敏感になります。対してSMAは全てのデータを平等に扱うため、相変わらず緩やかな動きをします。
次に、平均日数を20日として、さらに短い時間軸のレンジ相場で表示してみましょう。この場合、2つの移動平均線に違いはあまり見られません。
このような場合、トレンドの初動を見分けることが目的のEMAを見る意味が薄いため、長期の方向を見定めるためにSMAを参考にするのが賢明ですね。
EMAの使い方
では、具体的にEMAがどのようなタイミングでその力を発揮できるのかについて見ていきましょう。
ずばり、そのタイミングとは、EMAは直近のトレンドの転換点を見極めるのに役立ちます。
EMAはSMAほかのと比べたときのトレンド系のインジケーターと比べたときには、直近の価格に敏感なため、トレンドの転換点を早く検知することができます。
この性質は、短い時間で取引できる短期売買をする際に非常に有用です。
逆に長期的な運用を目的とするならば、SMAの方が安定感があるため、有用だと思います。
EMAを使うメリットは、直近のトレンド転換を見極めてからエントリーしたり利確したりすることができるところにあるでしょう。
しかし、その一方でEMAを使う際のデメリットというのも確実に存在します。
それは、EMAは直近の価格に過度に反応しすぎてしまうため、一つだけで取引するには物足りないです。
いわゆるダマシが発生しやすいのです。
一方で、SMAはレジスタンスラインやサポートラインになることもあり、EMAと比べるとしっかりとトレンドをとらえているその点でEMAよりも安定感があります。
トレンドの初動をとらえやすいEMAはレジサポには向かない傾向があるため、その効果を期待することは少し難しいと思います。
しかし、この欠点は他のテクニカルツールで補うことができます。
しかし、短期売買のデイトレーダーにとってはEMAというのは非常に有用なツールです。
このFXブログを参考にしてトレードに活用してみるのも面白いでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?実のところを言うと、EMAとSMAに根本的な違いというのはありません、どちらが優れているかではなく、どちらの方が自分の取引にあっているのかという部分の方が大切なのだと思います。
自分はじっくりチャートを眺めていたいので、SMAがあっていると思います。
皆さんはどうですか?
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